映画「シン・ゴジラ」感想・レビュー

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有名すぎる日本の怪獣映画、「ゴジラ」の新しい映画「シン・ゴジラ」。(→公式サイト)

公開当時とても話題になっていたのを覚えています。特に蒲田くん。

ちょっと仕事で疲れており、アクション映画を見てスカッとしたいなぁと思って見てみました。

アクションでスカッとしたい、ゴジラの声が久々に聴きたい、二足歩行でヨチヨチ歩く可愛いゴジラを見て癒されたい、そんな思いで見始めました。

小さいころ見た昔のゴジラとはあまりに別物で衝撃を受けました……。が、とても楽しく見ることができました。

2016年/1時間59分

以下ネタバレしていますのでご注意下さい。

映画『シン・ゴジラ』

あらすじ

東京湾羽田沖。突如東京湾アクアラインが巨大な轟音とともに浸水に巻き込まれ、崩落するという原因不明の事故が発生した。

巨大不明生物の存在に慌てふためく政府関係者。

謎の巨大不明生物は上陸し、何も知らない国民たちと街を次々に破壊していく。

人智をはるかに凌駕する完全生命”ゴジラ”に、人間はなすすべがあるのだろうか……。

良かったところ

ゴジラの形態変化がとてもよかったです。

第一形態は魚類のような形で、第二形態は第一形態に足が生え、両生類のような形になり地上に這い出てきます。

その様がまた気持ちが悪くてとても良い。

見慣れている二足歩行のゴジラとはまったく違う姿かたちに、初めて見たときは度肝抜かれました。

「全然可愛くないんだけど!」って、それが第一印象です。なんか変な液体まき散らすし。

そんな両生類がとてつもないスピードで進化していき、這いまわっていたところから二足歩行になり、やがてよく見慣れたゴジラの姿へと変化していきます。

昔から慣れ親しんだ二足歩行のゴジラは、この映画では第四形態となっています。

そして一番最後、凍結されたゴジラの肉体から複数の人のような形が現れます

これがまた良い。ちょっとエグくて。今後の展開をいくらでも想像することができて、余韻たっぷりに終わるのが最高です。

泥臭く困難に立ち向かっていく、日本人、というか人類を泥臭く描いた映画だと思う。

しかし序盤からていねいに伏線を散りばめてテンポよく回収していく脚本、個性的にわかりやすくキャラ立てしてある登場人物など、よくできたものがたりになっている。

この手の映画にありがちな、類型的な無能な悪役上司がいないところも脚本の質を高めていると思う。

音楽や効果音は初回作をほぼ踏襲しており、初回作へのリスペクトを感じるしガチで怖い。

初回作ゴジラはもちろん大好きだが、今見るとやはり展開のヌルさを感じる部分もある。作り続けること十数作(もっと?)、ついに初回を超えたゴジラだと思う。

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印象に残ったセリフ・シーン

最後のヤシオリ作戦を結構する際、自衛隊に向かって演説するシーンが特に印象に残っています。

放射性物質が大量に出る可能性があり、命の保証はできない。それでも国民のため、日本のため、戦ってほしいと言うシーンです。

何で国のために命をかけれるんだろう…… と何度も思いました。

もちろん映画なので、メインキャラクターたちはわかりやすくヒーローである必要があります。

この映画に出てくる登場人物たちは、総じて国や国民のために命を懸けて仕事をしています。

それが純粋にすごいなぁと。見ていてとても気持ちがいいです。

ゴジラは突然海から陸へ這い出してきて、津波の様に川を逆流しながら車や人を押し流していきます。そして放射能をまき散らし、火災を起こし東京を火の海にする。

現代の日本という国が、こういった事態に陥った際どういった対策が取れるのか。それがとても現実味を帯びて描かれていました。

実際に本物の自衛隊の方なども参加されたそうですね。

何をするにも議会の許可が必要だったり、会議を開く必要があったり。壊滅状態で大変な状況なのに、書類にハンコを押しているのも印象的でした。こんな時にハンコかよ、と。

でも日本ってそうなんだろうなぁ。

前半の政治家たちが責任のなすりつけ合いをする様子や、ゴジラが来ているにも関わらず動画を撮ったり写真を撮ったりする危機感のない国民たち。そういったシーンが、リアルな日本を描いており考えさせられます。

災害大国である日本ならではの映画ですし、日本人のために作られた映画だなと強く感じました。

アメリカ映画のようなスカッと感はなく、地に足の着いた感じといいますか、現実に近いような印象を受けました。

そういう意味では面白みに欠けるというか、スカッと感には欠けますが、後味もすっきりしていてとてもよかったです。

こんな人におすすめ

シン・ゴジラが気になっている方は絶対に見て頂きたいです。

モンスターや怪獣としてではない、映画の中の災害として描かれるゴジラは、私たちに「こういう状況になったら、自分はどういう行動を取るだろう」と考えさせます。

のんきに携帯で写真を撮る平和ボケした国民になっていないか?

日本は、アメリカやヨーロッパといった国々は、どこまで私たち日本人を守ってくれるのか?守れるのか?

今の日本に、国民のために命を懸けて行動する政治家がどれだけいるのか?

あくまでフィクション映画ですが、そういったことを考えさせられる作品でした。

アメリカ映画のような、ど派手なアクションとスカッとできるヒーローたちの活躍が見たい!という方は拍子抜けしてしまうと思います。

あと昔のゴジラが大好きな方も受け入れられないかもしれません。

昔のゴジラのリメイク版ではなく、全く新しいゴジラだと思って見ることをお勧めします。

ブルーレイ・DVD情報

【BD】

【DVD】

発売日2017年3月22日
キャスト&スタッフ長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ
監督庵野秀明 樋口真嗣
収録内容プロモーション映像集 イベント記録映像集

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